トップゴルフの"増殖"がどうにも止まらない?
以前、小欄でトップゴルフが自社経営だけでなく、スイスの企業とライセンス契約を結んだことを紹介した。これで、一気にグローバル化が進みそうだという旨の記事だったが予想どおりの展開に。今度は香港をベースにした「スポーツエンターテイメントアジアH・Kリミテッド社」(以下シール社)とフランチャイズ契約を結び、中国本土をはじめ、香港、マカオ、台湾、フィリピンで70の施設を開発、オープンさせる予定という。
シール社は、東アジアでスターバックスやドミノピザのフランチャイズリーダーとして知られている。同社がアメリカの投資会社からの資金援助を得て、新たに新会社を立ち上げ、アジアでトップゴルフの施設を展開していくようだ。
中国本土では、ゴルフが贅沢なスポーツで汚職の温床となっているとして、一時は800以上あったコースのうち120コースが閉鎖。また、昨今の米中貿易摩擦や香港の民主化運動など、経済的には逆風ともいえるなか「私たちは過去数年、数10年単位の契約を結べる中国でのパートナーを探していた」(トップゴルフのドルフ・バーレCEO)そうで、力のある協力者が見つかったことから、逆風のマイナス面も払拭できるとしている。
現在、アメリカで53施設、イギリスに3施設、オーストラリアに1施設、合計57施設を展開するトップゴルフ。従業員は2万人という大企業だ。しかし“野望"はとどまらない。将来的にはアメリカで130施設、世界で200施設の展開が目標という。現時点でのトップゴルフの資産価値は26億~33億ドル程度と見られているが、株式の公開に関しては具体的には決まっていないとしている。急成長のさなかなので、さらに資産価値を上げてから、という目論見なのかも。
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