部活動としてのゴルフで裾野拡大なるか?
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2019/12/10号
2019/12/23更新

部活動としてのゴルフで
裾野拡大なるか?

 ゴルフの裾野を広げるべく、高等学校ゴルフ連盟(高ゴ連)とゴルフ業界3社がタッグ。「ジュニアゴルファー活性化プロジェクト」を発表した。

高ゴ連は「ゴルフ部創 設マニュアル」も作成

 先々週のPGAツアー・ラテンアメリカのアルゼンチンオープンは全英オープンの予選会を兼ねており、優勝者には来年の出場権が与えられる。

 ゴルフを通じて青少年の人間教育を、をモットーに、中学、高校の部活動としてゴルフ普及を掲げるもの。

 高ゴ連の井上尚彦理事長は「全国で、野球部のある高校は3957校、一方でゴルフ部のある中学、高校は362校。小学生のときにキッズゴルフなどを体験しても、中学、高校でゴルフから離れてしまう子が多い。受け皿となる部活があれば……」と現状を説明。しかし、部活にするには道具にしろプレーフィにしろ、お金がかかる。そこで、協力に手を挙げたのがゴルフパートナー、パシフィックゴルフマネジメント(PGM)、GOLFZONJapanの3社。ゴルフパートナーが道具を、PGMとGOLFZONが場所を提供する。

 また、井上理事長は「野球でいえば目指せ甲子園、サッカーなら目指せ国立、というような“聖地"がある。ゴルフをする中高生にも聖地を」と訴え、全国高等学校・全国中学校ゴルフ選手権大会(緑の甲子園)をアピール。開催コースはPGM運営のサンヒルズCC(栃木県)とピートダイGC VIPコース(同)で、同2コースの聖地化を目指す。また、GOLFZONを舞台にした全国高等学校シミュレーションゴルフ選手権の開催も発表した。緑の甲子園のアピールには、岡山県作陽高校のキャプテンとして出場した経験を持つ渋野日向子がビデオ出演。「キャプテンとしての苦労がいまに生きていると思う」と、団体で戦う魅力を語った。

 「ジュニアゴルファーからプロになる人は一握り。でも彼らが大人になって、ほかの人をゴルフに誘ってくれたら」と期待を寄せる井上理事長。裾野拡大となるか。

  
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