男女のレギュラーツアー閉幕の一歩前に終了したシニアツアーの今年を総括すると……
賞金王は52歳のタワン・ウィラチャン。ウィラチャンは、最終戦まで、4年連続賞金王を狙っていたプラヤド・マークセンを35万円差で追いかけていた。そして最終戦を5位で終え、41万円差で、逆転で初の賞金王(4738万8525円)に。ウィラチャンはアジアンツアーで2回、母国のタイツアーで1回、賞金王になっている。
しかし、今年の戦績を見るとやはり目立ったのはマークセン。というのも、ウィラチャンはシニアツアー18試合のうち、16試合出場したのに対しレギュラーにも出場するマークセンのシニア出場は12 試合。最終戦とその前の試合は欠場している。勝利数は同じく2勝ずつ。獲得賞金の総額ではウィラチャンに一歩譲ったが、"効率"はマークセンといえる。
これで1、2位ともタイ勢独占だが、強い理由をツアーに随行しているPGAオフィシャルライターの赤坂厚氏は次のように話す。「英才教育のたまものです。ビール会社のシンハーがタイに誇りを持たせようと始めたプロジェクトが実を結んでいます。シニアツアーはルーキーが活躍すると盛り上がりますが、ルーキーから活躍を続け、しかも地元出身ではないのに確固たる地位を確立しているマークセンはツアーの功労者といえるでしょう」
シニアルーキーといえば谷口徹が日本シニアオープンで優勝したのが記憶に新しい。また、逆に"息の長さ"で考えると、PGA会長を務めながら64歳の倉本昌弘が今季も1勝をあげ賞金ランク3位と健闘。
シニアになってから強くなった秋葉真一が2勝。叩き上げの代表格だった崎山武志が腰痛で不調だったのは残念だったが、シニアツアーでプレーするためプロになった田村尚之、寺西明の存在も光った。「シニアツアーのスポンサーはやはりレギュラーツアーで活躍した選手の活躍を願っています。その意味では川岸良兼は物足りなかったと思っているでしょう。今年ルーキーの深堀圭一郎なども、慣れてくれば活躍できると思います」(同)
多士済々のシニアツアー、来季が楽しみだ。
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