週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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グローバル戦略の立役者
米LPGAワン体制長期へ

　米ＬＰＧＡのコミッショナー、マイク・ワン氏（54）の任期延長が決まった。

　２０１０年にキャロリン・ビヴェンス氏に代わり８代目のコミッショナーに就任。２０１５年に契約を更新し、来年までの任期とされていたが、このほど、長期の任期延長が明らかにされた。

　ＬＰＧＡのビッキー・ゲッツ－アッカーマン会長は「彼は未来に対する展望を持っている。２０１０年に私たちがいたみすぼらしい状況から、今いる場所に引き上げてくれた。そしてさらに良い未来を築くビジョンもすばらしい」と絶賛。みすぼらしい状況から引き上げてくれたというのは、２０１０年には23試合、賞金総額４０００万ドルだったＬＰＧＡを、年間33試合、賞金総額７０００万ドルにまでにしたことを指す。ウイルソンスポーツやテーラーメイドなどでビジネスセンスを鍛えたワン氏は、急増する韓国をはじめとする日本を含めたアジア勢の台頭でアメリカでの人気が低迷していたなか、それを逆手に取った。ＬＰＧＡを米女子国内ツアーからグローバルツアーに方向転換、スポンサーがつきやすいようにした。「選手だけでなく、スポンサーからも信頼されている」と評されるゆえんだ。

　現在では下部ツアーをはじめ、ＬＰＧＡアマチュアには10万人のジュニアメンバーがおり、　将来のスタープレーヤーを育てるプログラムも整備されている。また欧州女子ツアーとの提携も進め、ますますのグローバル化を果たしそうだ。

　長期の任期ということだが、ワンコミッショナー自身も「私自身どれくらいの長期か知らないんだ」という。自ら引退するか、よほど大きなミスがない限り“ワン体制＂は続きそうだ。

　　
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