アメリカ大統領選まで1年を切った。ここにきて、トランプ大統領の"威光"も随分と弱まってきた……?
米ゴルフメディアが数年ごとに発表している「世界のベスト100コース」にトランプ大統領所有のコースでランクインしたのはたった2つだったのだ。大統領は世界に19コースを所有しているが、ランクインしたのは、ともにスコットランドのコース。「トランプ・ターンベリー」とアバディーンの「トランプインターナショナル・ゴルフリンクス」だ。
両コースとも前回よりランキングを落としている。トランプ大統領が2014年に買収したターンベリーはさすがに全英オープンを4回開催している実績もあり、前回の16位から17位へと1ランク落としただけだが、大金を注ぎ込んで改造を行ったにもかかわらず、この結果だ。
しかも、アバディーンに関しては、なんと前回の46位から、54も順位を落としての100位。しかも、地元ともめている風力発電や赤字解消のための住宅などの開発が進めば、コースの景観が悪くなり、ランキング外にもなりかねない。もとより、この2コースともに経営は赤字で、メンテナンス経費などをケチってのことかもしれない。しかし前回のランキングの発表は、大統領選でトランプ勝利が決まった時期と重なる。となると、アバディーンに関しては、前回は忖度があったのかもしれない? さらにいえば、今回のアバディーンの大幅下落は、100位から落ちないところに大統領に対する多少の気遣いはあるものの「見放されつつある」という見方もできる。
もっとも、今回のベスト100コースでランクを落としたのは、トランプのコースだけではない。なんとオーガスタナショナルが、4つ順位を落として9位に。ペブルビーチは2つ落としてトップ10から脱落して11位。1位はパインバレー、2位はサイプレスポイント、3位セントアンドリュースオールドコースと、こちらは変化なしだ。
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