タイガーがホストを務めたヒーローワールドチャレンジのプロアマ戦、バッグを担いだのはデビッド・ギルバートなる人物だったのだが、さてその正体は……?
ギルバート氏はその日のために7万5000ドル(約800万円)の大金をつぎ込んでいた。今年の初めラスベガスで開催された恒例のチャリティイベント『タイガージャム』に出品された「タイガーのキャディをする権利」をギルバート氏が落札。12月3日、快晴のバハマでついに念願を叶えたのだ。「(タイガーと同じ)カリフォルニアで育った私は小さい頃から彼をフォローし続けてきました」という同氏は中小企業向けのローン専門の会社のCEO。
当日コースに現れたタイガーがギルバート氏に伝えたのは「キャディに必要な3カ条」。「キャディには3つのアップ(up)がある。ショーアップ(その場に現れ)、キープアップ(任務を続けて)、シャラップ(口を閉じる)」
タイガーは新米キャディに「いたずらがしたい衝動にかられた」と、ただでさえ重いバッグにこっそり炭酸飲料の缶を大量に詰め込んだ。ギルバート氏が「なんでこんなに重いんだ。背中が痛くて仕方ない」と驚く様子を見てタイガーはニヤリ。帯同キャディ、ジョー・ラカバの仕事がどれほど大変かを身をもって体験したギルバート氏はラカバのサポートにも感謝。「一緒に回っていろいろなアドバイスをもらった。ラウンドに備えて新品の手袋を用意したほうがいいとかね。タイガーについて驚いたことは2つ。一つは使ったティを必ず拾っていたこと。彼はティをリユースしているのです」。2つ目は「ピンではなくエッジまでの距離を重視し下から攻めていたこと」。「タイガーのクラブ選択? まるで機械工場みたいに迅速で正確だった」。
「人生最良のときにあるような幸せそうなタイガーと接することができたのは宝くじに当たったくらいの幸運」。どうやら800万円は決して高い買い物ではなかったようだ。
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