小学生の課外授業がゴルフ場と地域のかかわりに好影響を与えるのでは、と期待されている。
日本シリーズJTカップの2日目、スタートティを大勢の小学生が取り囲んでいた。「遼選手、がんばって!」などの微笑ましい声援がかかると、辺りはなごんだ雰囲気に。児童はそのまま石川遼、堀川未来夢、今平周吾の組について3ホールを観戦。この小学生は東京よみうりCCに隣接する稲城市立平尾小の6年生100人で、クラスごとに担任教諭が引率した。来年の東京五輪を控え、今回は観戦の仕方を学ぶ“オリンピック・パラリンピック教育"の課外授業となったという。
同校の加藤正夫校長は「今年で3回目です。すぐ隣にあるゴルフ場で日本でも有数のトーナメントが開催されている。ゴルフの楽しさや試合の面白さなどを子どもたちにも知ってほしいというのが最初のきっかけ。初回はゴルフを知っている先生に引率してもらい、私も参加しました。こんな近くの“資源"を使わない手はないと思います」と話す。
この課外授業、実は5月の女子ステップ・アップ・ツアー「静ヒルズレディース」でも行われていた。開催コース、静ヒルズCC(茨城県)近隣にある那珂市立菅谷西小、五台小、常陸大宮市立大宮西小、山方小、山方西小から約240人の児童が参加した。 「ゴルフ場の会員やプレーする人は“地域外"から来るケースが多い。つまり、地元とは切り離された状態です。しかし、これからは雇用も含め地元密着型が求められます。その意味で地元の小学生が授業でゴルフを学べば、印象に強く残るはず。ゴルフ界にとって、いいことだと思います」(ゴルフ場運営コンサルタント・石井米二郎氏)
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