PTSD(心的外傷後ストレス障害)にゴルフが奏功したという話をアメリカから。
ミシシッピー州在住の元軍人、ヤンシー・メスビエン氏は、20 年近くもPTSD(トラウマ後のストレス障害)に苦しんできたという。それが、ゴルフによって回復し、今は年間最多ラウンド数の世界記録の更新を狙っているという。「どこよりもゴルフコースにいるときが体の調子がいい。余計なことを考えずに、リラックスできるからだと思います。ゴルフはPTSDを抱える人に非常にいいと思う」とメスビエン氏。
現在、カートを使わず歩きでの年間最多ラウンド数の世界記録は878ラウンドという。メスビエン氏は、これに33ラウンドプラスして、911ラウンドにまで伸ばすのを目標としている。911は同時多発テロの9月11日を意識してのことだというが、アメリカでは日本の119番にあたる、緊急通報の電話番号でもある。元軍人たちやPTSDに苦しむ人たちへの啓発の意味を込め「911」ラウンドという数字にこだわった。
しかしながら911ラウンドとなると毎日2・5ラウンドしなければならない計算。かつての年間最多ラウンド記録保持者の場合、まずコースの隣接地に家を買い、コースやクラブのメンバーたちの協力を得て、やっと達成できたとのことだった。歩きラウンドとなれば、1ラウンド3時間としても、毎日7時間半はゴルフをすることになる。ハードなチャレンジだが、それでも「頑張りたい」とメスビエン氏。PTSDに苦しむ人たちに勇気を与えたいという。
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