PGAツアーが、2022年からのテレビ局との放映権を確定させた。年明けにも公式発表がありそうだ。
この雑誌が出るころにはすでに発表されているかもしれないが、アメリカのスポーツ雑誌が伝えたところによれば、これまで年間4億ドル(約437億円)と推定されていたテレビの放映権料が、1・75倍の7億ドルに跳ね上がるという。これは2022年~2030年の9年間のテレビの放映権料。インターネットなどを通じてのデジタル放映権は別に、まだ交渉中とのことで、米ツアーの収入はさらに巨大化すると見られている。
放映権料として入った収入はプレーヤーなどに還元されるので、トーナメントの賞金に直結する。現在、レギュラーツアーの優勝賞金がだいたい100万ドルとすると、それが1・75倍になるのだから、単純計算すれば、175万ドル。日本円で2億円弱ということになる。米ツアーの普通の試合で優勝すれば、それだけで日本の賞金王が1年間かけて稼ぐ金額を大きく上回る計算だ。
もっとも、放映権料の全てが賞金に回るわけではないし、9年契約で段階的に引き上げられるものと思われるが、それにしても、あまりに巨額だ。1勝するだけで、アメリカ人の平均的な生涯年収に近い額を稼ぎ出してしまうのだから……。アメリカのメディアは、若手が1勝したら「もういいや」となってしまうのではないかと危惧するほど。なるほど賞金が上がることは、いいことばかりというわけではなさそうだ。
ちなみにCBSとNBCがアメリカで放映するスケジュールは、ほとんどこれまで通りだが、フェデックスカップのプレーオフ3試合に関しては、両局が1年ごとに交代で放映することになるようだ。
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