20年初戦セントリートーナメントオブチャンピオンズは三つ巴のプレーオフの末ジャスティン・トーマスが栄冠に輝いた。オリンピックイヤーの展望は?
同じ年のライバル、ジョーダン・スピースの11勝を抜き、ツアー通算12勝を挙げたトーマス。しかしそのプロセスは茨の道だった。
「(最終日の)16番のティショットまではベストなゴルフができた。でも完璧なショットが風に押されてバンカーにつかまってから歯車が狂った」
1打リードで迎えた最終18番では2打目をブッシュに打ち込み、ボギーを叩いて連覇を狙ったザンダー・ショーフリー、パトリック・リードとのプレーオフに突入。夕闇迫るなか、3ホール目のバーディで勝利をものにしたが「楽勝のはずが自分で戦況を5倍も6倍も難しくしてしまった。勝ててラッキー。精魂尽き果てたよ」とヘトヘトの様子。
3年前の17年にも、ここで松山英樹とのデッドヒートを制しチャンピオンに輝いているトーマス。その年彼は全米プロにも勝利し生涯最高のシーズンを謳歌した。
「17年の再現? それはわからないけれど今回多くのことを学んだし、ここからもっともっと強くなりたい」
3年前はここで勝ったあとソニー・オープンで「59」をマークし、ハワイで2連勝を飾った。「また59が出たら?どこにでもサインするよ」と笑う。だがプレーオフが長引き、マウイ島からオアフ島へ向かう飛行機に乗り遅れるというアクシデントも。
1月第1週の世界ランクは1位ブルックス・ケプカ、2位ローリー・マキロイ、3位ジョン・ラーム、4位トーマス。だがケプカが故障中でもあり20 年は順位が変動しそうな予感がする。CBSテレビの解説を務めるポール・エージンガーは「20年末にはパトリック・キャントレー(現在7位)が1位になっている」と大胆予想。それはさておきトーマスは今後も覇権争いの主役になりそうだ。
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