ジャズくんがオレンジのウェアを着るワケは?
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/1/28号
2020/02/03更新

ジャズくんが
オレンジのウェアを着るワケは?

 昨季ブレークした選手のひとりにジャズ・ジェーンワタナノンドがいる。タイ出身の24歳は国内ツアーで新人賞、アジアンツアーで賞金王に輝いた。そんな彼がオレンジのウェアを着るワケが明らかに。

「ジャズくん」の愛称ですっかりおなじみ

 ゴルフ日本シリーズに出場した翌日JGTOの表彰式で新人賞を受賞した直後、ジャズはアジアに渡り2試合に出場。BNIインドネシアマスターズとタイランドマスターズで連勝し、世界ランク40位に浮上。マスターズ出場を決めた。

「19年はとてもよい経験を積み多くのことを学びました。日本ではたくさんのギャラリーに自分のプレーを見てもらえてとても楽しかった」と充実の1年を振り返ったジャズ。

 ところで彼、最終日には必ずオレンジ色のウェアを着用しているが、ひょっとしてリッキー・ファウラーのファン?「ファウラーは尊敬していますけれど、オレンジにこだわるワケは違います」

 そこには意外な理由が。じつは仏教国タイでは男子なら人生で一度は必ず出家して僧侶になる。タイ出身のジャズも3年前に出家しており、その際に得た心の平安を勝負の世界でもよりどころにしている。

「僧侶としての生活をしていると、ゴルフの勝敗よりも大切なことに気づかされます」と達観している彼は僧侶が身につける着衣と同じオレンジ色のウェアを着て試合の最終日を戦うことにしたのだという。

 ファウラーのオレンジは出身校オクラホマ州立大学のスクールカラー。ジャズのオレンジはまったく意味合いが違っていた。

 カラーセラピーで太陽を象徴するオレンジには楽しい、社交的、喜びといったポジティブな意味が含まれている。だがジャズにとってオレンジは“徳を積んだ"修行を象徴する色。今後も勝負カラーで上昇気流に乗る!?

  
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