週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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マスターズチャンプが
謎のボールと契約した

　「クリアスポーツ」なるほぼ無名のメーカーのゴルフボールがアメリカでちょっとした注目を集めている。

　というのも２０１１年のマスターズチャンプ、シャール・シュワーツェルが契約し、同社のボールを使用し始めたからだ。

　昨シーズン、手首の故障で思うようなプレーができず、米ツアーではプエルトリコオープン６位タイ、ホンダクラシック16位タイと目立った成績を収めていないシュワーツェル。昨年11月の欧州ツアー、ダンヒル選手権で３位タイとひさびさに上位に顔を見せ、１月９日から母国の南アフリカオープンに参戦。この試合から「クリアゴルフボール」を使用した（結果は予選落ち）。「今シーズン、クリア社のボールでプレーすることになって、本当に興奮している。このボールは、非常に正確で期待以上の性能を示してくれる。試合で、みんなより有利になったと感じているんだ」とシュワーツェルは語っている。

　同社のボールがこれまでほとんど知られていなかったのは、理由がある。以前はボールを購入するには１２００ドルを支払ってメンバーにならなければ購入できなかったからだ。それが昨年から大きく変わった。

　パトロンスピリッツ社を世界最高のテキーラブランドに育てあげ、同社を約５６００億円でバカルディ社に売却したエド・ブラウンという元ＣＥＯが、クリアスポーツの社長に就任したからだ。１ダース68ドルという高級ボールのイメージを崩さずに、今では一部のプロショップで小売りもされている。シュワーツェルが使用する新世代ボールの中身については「企業秘密」として明らかにされていないが、中国にあるという工場では、毎週、製造機器を再調整・再測定し直して精度を保っているという。知名度アップは、シュワーツェルの今季の成績次第!?

　　
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