おなじみエビさんも!日本プロゴルフ殿堂入り決まる!?
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/2/11号
2020/02/05更新

おなじみエビさんも!
日本プロゴルフ殿堂入り決まる

 今年で“プロ"の名がつくのは最後になる「日本プロゴルフ殿堂」入りの面々が決まった。

 レジェンド部門(1972年以前に活躍し、功績を残した選手)からは謝敏男と中村兼吉。謝は1940年生まれ。多くの名手を生んだ淡水(台湾GC)で腕を磨き、独特のニーアクションで風に強い球筋を編み出し一世を風靡した。日本ツアー15勝。W杯団体、個人優勝(72年)も光る。82年には3週連続優勝、しかも3大会とも初日から首位を譲らない完全優勝だった。

 中村(1911~1974)は東京GC駒沢Cで子どもの頃からキャディをし、17歳で安田幸吉の助手となり、プロの道へ。日本オープン1勝、関東プロ2勝。

 1935年、中村、宮本留吉、戸田藤一郎ら“6人の侍"は長い船旅を経て4カ月間米国遠征。42戦し25勝13敗4引き分け。途中全米オープンにも参加して中村が予選通過し58位タイ。日本人初のメジャー予選通過を果たした。

 プレーヤー部門では男子が海老原清治、女子が岡田美智子。海老原は小誌『もう一花のゴルフ』でもおなじみ。1949年、我孫子市生まれ。我孫子GCでの師が林由郎で青木功とは幼なじみ。20歳でプロ入りするが、実はツアーでは1勝(85年中日クラウンズ)のみ。しかし、欧州シニアツアーに参戦すると、通算6勝。02年には3勝して賞金王に輝いた。

 岡田は1945年、いわき市生まれ。川崎国際CCのキャディからプロの道へ。樋口久子らと同じく女子プロ第1期生でツアー10勝。特筆すべきはその息の長さだ。95年にはエリエールレディスで50歳312日の最年長優勝を果たす。これは世界記録としてギネスにも承認された。また、特別賞として渋野日向子が顕彰される。

 冒頭、“プロ"の名が今年で取れるといったが、その理由は「プロの表彰は対象者が少なくなってきており、来年からは選考を2年に1回としたい。そしてJGA(日本ゴルフ協会)と一緒になってプロ以外にも広く、ゴルフ界に功績のあった人たちを選んでいきたい」(日本プロゴルフ殿堂、松井功理事長)とのことから。

 なお、顕彰式は3月19日、ジャパンゴルフフェア会場で行われる。

  
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