「待たされて辟易」って。キミが言うかデシャンボー
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/2/11号
2020/02/05更新

「待たされて辟易」って。
キミが言うかデシャンボー

 欧州ツアーに続きPGAツアーでもスロープレーの罰則が強化される。スロープレーヤーの"代名詞的存在"ブライソン・デシャンボーの反応は?

 スロープレーの改善が見られないなか、ツアーは20年からモニタリングによるスロープレー常習者の特定を行い、ブラックリストを作成することを決定した。1ショットに60秒以上かけた選手には競技委員がついて即座に計測を行い、1度目は警告、2度目は1打罰、さらに状況により1万ドル(110万円)から5万ドル(550万円)の罰金が科せられる。

 スロープレーといって思い浮かぶのはデシャンボー。昨年のノーザントラストでは1パットに2分以上、70ヤードのアプローチに3分以上かけ、そのシーンがSNSで拡散されて物議をかもしたが、当の本人は「スロープレーのレッテルを貼られるのは心外」と異論を唱えている。

 すでに同様のルールが適用されている欧州ツアーのアブダビHSBC選手権で20年シーズンをスタートさせた彼は記者会見で新しい“ペース・オブ・プレー"ポリシーについて尋ねられ「素晴らしい。歓迎する」と語った。「自分は規則に則ってプレーしていて、決してスロープレーには当たらない」。

 デシャンボーはツアーで起きるスロープレーは「ほんの0・01パーセント。しかもすべての選手が侵す可能性がある。その特殊な瞬間をカメラに収め、拡散している」と持論を展開し「ルールに従っているのに悪者扱いされるのは解せない」と世間とマスコミの評判を一蹴した。

 さらにこうも言う。「自分だって1ラウンドに6時間もかけたくない。長いこと待たされるラウンドには辟易している」。「風が吹いたり状況が厄介だったり、そのなかでは40秒以上もらえますよね? でも基本的にツアーの取り組みは素晴らしい!」

 辟易させているのはアナタでは……とツッコミを入れたくなるが、まずはブラックリスト掲載を回避すべし!

  
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