女性は8年ぶり。パク・セリをUSGAが表彰
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2020/2/11号
2020/02/05更新

女性は8年ぶり。
パク・セリをUSGAが表彰

 韓国ゴルフ界のレジェンド、パク・セリが、全米ゴルフ協会(USGA)が選出するボビー・ジョーンズ賞を受賞することが決まった。

 ボビー・ジョーンズ賞は1955年創設。ゲームに対する情熱と卓越した精神を有し、影響力を発揮した個人に贈られる賞だ。LPGAツアーのルーキーイヤーの98年にいきなり全米女子オープンと全米女子プロゴルフ選手権でメジャー2冠に輝き、韓国に一大ゴルフブームを巻き起こしたパクが名誉ある賞に輝いた。

 もし彼女がいなければ、現在の女子ゴルフ界はまったく違うものになっていたはず。歴代世界ナンバー1のパク・インビやシン・ジエらがパクの活躍を見て憧れクラブを握るとその後続々と有望選手が誕生し、いまや女子の世界ランクトップ10の半数が韓国勢。その効果は男子にも波及し、昨季はPGAツアーの新人王にイム・ソンジェが輝くなど、韓国勢が世界で活躍するのが当たり前になった。

 USGAも「パク・セリが史上最年少で全米女子オープンに輝いたシーンはゲームの未来を左右する決定的な瞬間だった。以降、韓国のゴルファーの全世代に影響を与えてきた。国を背負う重責を担いながら彼女が示した友好的な態度と謙虚な姿勢は賞賛に値する」とその功績を認め、韓国人初の同賞受賞が実現した。

 女子の受賞は12年のアニカ・ソレンスタム以来8年ぶりで、授与式は6月にウィングドフットで開催される男子の全米オープンの週に行われる。

 余談だが韓国に多い「朴」姓だが、セリ以外すべての選手の英語表記は「Park」。だがセリだけは「Pak」表記。なぜ? その理由を韓国人記者に尋ねると「本来はPark。でも登録するときに間違ってしまったのです。単なるミス(笑)」と説明してくれた。

 表記を間違えるくらい当時の韓国人にとって米ツアーは遠い場所だった。20数年前の出来事、隔世の感!

  
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