プロやコースも協力。イギリスで障害者ゴルフさかんに
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/2/11号
2020/02/05更新

プロやコースも協力。
イギリスで障害者ゴルフさかんに

 2024年のパリ・パラリンピックのゴルフ競技は見送りになる見通しだが、プレジデンツカップやライダーカップのような試合が障害者ゴルフの世界にもある。

 障害者といっても、対象は元軍人や現役の軍人なのだが、イギリスの「バトルバック・ゴルフプログラム」の一環として、アメリカやオーストラリアとのライダーカップスタイルの試合を開催しているという。

 これはもともと傷ついた軍人のリハビリのためのプログラムだが、PGAのプロやメーカー、ゴルフコースなどの協力のもと、どんどん規模が大きくなっている。

 つい先頃も、マンチェスターにほど近いイギリス最大のトラフォードゴルフセンターという練習場が、無料のゴルフレッスンを提供しているニュースが伝えられた。練習場のプロ8人が、8人の障害者に6回の1時間レッスンを無料で提供し、さらに100ポンドのレッスンクーポンを与えるという。

 レッスンを受ける一人は、バトルバックプログラムの副会長で、両足を失った元陸軍少佐のバーニー・ブロード氏。「ゴルフの腕を上達させ、春に開催されるコーチたちとの(ライダーカップスタイルで行われる)試合で勝つことが目的だ。プロやトラフォードゴルフセンターのサポートに感謝している」と語る。

 こうしたレッスンやイベントは、国際試合も含めて年に20数回も開催されているという。無償でプロやゴルフ場、メーカー(ピン社)が協力。これは、対象が軍人や元軍人ということも理由としてはあるようだ。

 こうしたイベントによって、障害者ゴルフに対する理解や協力、認知度が高まれば、あるいは2028年のロス・パラリンピックでゴルフが見られるようになるかも?

  
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