巨大イベントスーパーボウルとマスターズの共通点とは
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/2/25号
2020/2/27更新

巨大イベント
スーパーボウルとマスターズの共通点とは

 アメリカ最大のスポーツイベント、NFLの「スーパーボウル」とゴルフの祭典「マスターズ」に共通点が……。

 スーパーボウルは、テレビCMの30秒スポット広告が6億円。今年は恒例のバドワイザーやペプシに加え、ドナルド・トランプが30秒の枠を2本買って11億円前後の料金を支払ったというから、スケールが桁違いのイベント。

 カンザスシティ・チーフスが勝った今年の試合は、マイアミ・ハードロックスタジアムで開催されたが、ここではスーパーボウル史上初めてオーガスタナショナルでも使われているゴルフの技術が採用されていたのだ。

 サブエアーといわれる排水システムがそれ。オーガスタのグリーンの地下には、このシステムが導入されており、秒速約27mで空気を排出、吸引し、芝に空気を送り込むと同時に、水分を排出する。この技術を持つサブエアー社のブラッド・デニス副社長は「神がどんな雨を降らせるより早く水を排出できる。グリーンキーパーに健康な芝を維持させ、望んだとおりのセットアップができる方法だ」と胸を張る。

 ハードロックスタジアムでは、地下に約2400mにも及ぶパイプが敷設され、コンピュータ管理で空気が送り込まれている。つまりこのシステムを導入・管理するには巨額の費用がかかるということ。しかしながら、過去54回のスーパーボウルのうち、10回がマイアミで開催。さらに将来ることから可能になったのかもしれない。いずれにしても、巨額が動くアメリカ最大のスポーツイベントで水たまりのあるグラウンドは見せられないというアメリカンプライドだろう。

 サブエアーに限っていえば、今年の全米オープンが開催されるウィングドフットにも導入されている。ただ、オーガスタのグリーンの地下には、このサブエアーのほか、冷水や温水が流れるパイプも敷設。実は会場の整備という点では、スーパーボウルよりも マスターズのほうが勝っている?

  
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