米男子ツアーのジェネシス招待でアダム・スコットが強豪を抑え、3年11カ月ぶりに優勝を飾った。
「このメンツ、このコース、久々の勝利の美酒。本当に特別だ」とスコットが言うとおり、フィールドには世界ランク1位のローリー・マキロイ、2位のブルックス・ケプカほか、トップ10のうち9人がひしめくなど実力者が勢揃い。ところが難コースにスコアが伸び悩むジリジリとした展開に。
同じ首位タイスタートのマキロイが前半でトリプルボギーを叩いて脱落、優勝争いは予測不能の状況に。そんななかスコットはクラッチパット(勝負どころのパット)を確実に決め、最後は後続に2打差をつけ勝ち切った。
「満足感、達成感、半端ないよ!」と喜びを口にした39歳。
じつはスコット、昨年は母国でプレジデンツカップが開催されるなど年末ギリギリまで超過密スケジュールをこなしていた。
「頑張りすぎて消耗しきってしまった。少し休まなきゃ身がもたない」と長い休みをとることに。で、ある日テレビをつけると、同僚たちが試合で戦っている姿にハッとした。
「ソファーに座ってテレビを見ている場合じゃない。自分もあそこに行かなくては!」と、20年初戦に選んだのがジェネシス招待だ。2カ月近い休暇明けでツアー通算14勝目を挙げたのだから、まさに「果報は寝て待て!?」
かつて世界ランク1位に立ったスコットも、勝てなかった時期は一時78位まで順位を下げた。しかし復活Vで晴れてトップ10(7位)にカムバックだ。
4年前に優勝したWGCキャデラック選手権でも3打差をひっくり返し、逆転でマキロイを破っているスコット。今回も「マキロイ優位」の大方の予想を覆し優勝したのだから“マキロイキラー"と呼んでもいいかも。
ちなみに大会ホストのタイガーは最下位で「よかったのは後ろにボールを打たなかったこと」と自嘲気味だった。
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