プロゴルファーの人気はスコアにも影響する? というお話。よくいわれる、ギャラリーの応援が力になるとか相手のプレッシャーになるということではなく、もっと直接的な内容だ。
昨年から紛失球の捜索時間が3分間に短縮されたが、一緒に探してくれるファンが多いほど球は見つかりやすい。しかし“事件"発生。先のジェネシス招待の初日、フィル・ミケルソンが、3番ホールのティショットを右に大きく曲げてボールをロストしてしまった。ミケルソンは、ご存じのとおり、常に大ギャラリーを連れているプレーヤー。このときも、約100人いたとされるギャラリーという名の“ボールの捜索隊"が熱心に球探し。それでも見つからず、打ち直しとなってダブルボギー(試合は予選落ち)。「ミケルソンのロストは珍しい」と話題になってしまった次第。
しかし、ギャラリーの少ない無名プロは釈然としないものがあるはず。前週のペブルビーチで3位となり、ミケルソンは調子を上げていたうえ、ブルックス・ケプカとバッバ・ワトソンというペアリング。テレビやギャラリーサービスのために、試合の主催者はこうした“人気ペアリング"を組むことはよくあるが、新人や無名のプロで初日ともなるとギャラリーもつかず、ボール捜索隊がほぼゼロのケースもあり少しかわいそうな気が……。
もっとも勘違いファンが出るのも人気者の宿命。ミケルソンは、かつてWGCメキシコ選手権で、プレー中のボールをファンに盗まれたことがあった。タイガーも全英オープンで同様の災難に遭い、ロストしたことがある。また、これはあくまで“噂"だが、逆にギャラリーが少ない選手の熱心なファンが林から球を蹴り出し、フェアウェイに戻したケースもあるという。気持ちはわからなくもないがこれは悪質。ただし、ラフから球を蹴り出すクセがあるため“ゴルフ界のペレ"と呼ばれていると暴露されてしまった、某大統領もいるけれど……。
【関連記事】こちらも注目です!
2019/03/08 ギャラリーに探させるという手も!?ボール探し時間短縮ルール
2018/09/19 ミケの少年への〞神対応〞が称賛の的
一覧へ戻る
|