ミケルソンがロストしただけでニュースになるワケ
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/3/10号
2020/3/03更新

ミケルソンがロストしただけで
ニュースになるワケ

 プロゴルファーの人気はスコアにも影響する? というお話。よくいわれる、ギャラリーの応援が力になるとか相手のプレッシャーになるということではなく、もっと直接的な内容だ。

 昨年から紛失球の捜索時間が3分間に短縮されたが、一緒に探してくれるファンが多いほど球は見つかりやすい。しかし“事件"発生。先のジェネシス招待の初日、フィル・ミケルソンが、3番ホールのティショットを右に大きく曲げてボールをロストしてしまった。ミケルソンは、ご存じのとおり、常に大ギャラリーを連れているプレーヤー。このときも、約100人いたとされるギャラリーという名の“ボールの捜索隊"が熱心に球探し。それでも見つからず、打ち直しとなってダブルボギー(試合は予選落ち)。「ミケルソンのロストは珍しい」と話題になってしまった次第。

 しかし、ギャラリーの少ない無名プロは釈然としないものがあるはず。前週のペブルビーチで3位となり、ミケルソンは調子を上げていたうえ、ブルックス・ケプカとバッバ・ワトソンというペアリング。テレビやギャラリーサービスのために、試合の主催者はこうした“人気ペアリング"を組むことはよくあるが、新人や無名のプロで初日ともなるとギャラリーもつかず、ボール捜索隊がほぼゼロのケースもあり少しかわいそうな気が……。

 もっとも勘違いファンが出るのも人気者の宿命。ミケルソンは、かつてWGCメキシコ選手権で、プレー中のボールをファンに盗まれたことがあった。タイガーも全英オープンで同様の災難に遭い、ロストしたことがある。また、これはあくまで“噂"だが、逆にギャラリーが少ない選手の熱心なファンが林から球を蹴り出し、フェアウェイに戻したケースもあるという。気持ちはわからなくもないがこれは悪質。ただし、ラフから球を蹴り出すクセがあるため“ゴルフ界のペレ"と呼ばれていると暴露されてしまった、某大統領もいるけれど……。

  
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