埼玉、群馬にミステリーならぬOKパットサークル現る
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/3/10号
2020/3/03更新

埼玉、群馬にミステリーならぬ
OKパットサークル現る

 彩の森CC(埼玉県)のカップの周辺に"謎の円"を発見。果たしてこれは何だろう?

ここはまだOKじゃない

 運営のアコーディア・ゴルフに聞いてみると……。「それはOKパットサークルです」と広報部の皆川典子氏。その名のとおり、サークルの中に入れば「OK」とみなす、というもの。「現在は埼玉県と群馬県のグループゴルフ場の多くで実施しています。好評なら、この後、全国に広めることも検討しています」とのこと。

 最初に実施したのは同グループの妙義CC。塩野雅弘支配人によると「実は、私が長野県の別のゴルフ場で見て『これはいい』と、うちでも始めました。うちはホテルが併設されているので泊まりのコンペのお客さまが多いのですが、大半の方にご好評をいただいています」。

 賛成意見で圧倒的に多いのは「OKパットの判断に苦慮しなくなったこと」という。一方“否定派"の意見としては「見た目が気になる」という。しかしながら、ゴルフ場にとっては大きなメリットも。プレーの進行が速くなるのだ。妙義CCでは「コンペでのプレーの進行が平均で5分以上早くなっている印象です」(塩野支配人)という。たしかに「これ、O K ですかね?」「いいんじゃない?」などのやりとりが減るぶん、時間短縮になる。

 OKパットサークルの作り方は簡単。100円ショップなどにある先端が細くなったペットボトルに砂を入れてひもでくくり、ひもの一方をピンフラッグにつけて、砂を出しながらグルッと円を描くだけ。「グリーンを傷つけず、きれいな円が描けますし、砂の線はほぼ1日で消えます」(同)

 記者がラウンドした彩の森CCは半径60センチの円だったが妙義CCは70センチと、コースによって微差がある。グリーンの難度やプレー進行予想に合わせて半径を変えられるのもメリットだろう。「3パット、4パットが大幅に減りました」とは、実際にラウンドした人の声。

 アコーディア・ゴルフでは15インチのカップを使う「でかカップゴルフ」が人気を博しているが、カップを切るのが大変でコース側の手間は否めなかった。しかし、このサークルなら手軽。どこのゴルフ場も悩むプレー進行問題が一気に前進しそうなアイデアだが、これからの広がりやいかに。

  
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