〝クラス19〞ホブランV!2代目スマイリングアサシン襲名
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2020/3/17号
2020/3/09更新

〝クラス19〞ホブランV!
2代目スマイリングアサシン襲名

 ビクトル・ホブランがノルウェー出身の男子ゴルファーとして初めてPGAツアー優勝を飾った。

 昨夏のプロデビューから主催者推薦で出場したすべての試合(5試合)で予選突破。しかし彼には忸じく怩じ たる思いがあった。というのも“クラス19"と呼ばれる、昨年大学を卒業、または中退してプロ入りした一大勢力のなかでトップを走っていたはずが、コリン・モリカワやマシュー・ウルフが相次いで優勝。全米アマチャンピオン、昨年のマスターズ&全米オープンローアマ、世界アマチュアランキング1位とずば抜けた戦績を引っ提げて鳴り物入りで登場したものの、プロでは出遅れていた。

 優勝したプエルトリコオープンはWGC(世界ゴルフ選手権)の裏で行われた、いわば“二軍"のためのトーナメント。モリカワらがビッグイベントで上位争いをしていただけに、ホブランも「自分の居場所はここじゃない」と思っていたはず。だが期待されればされるほど結果は出なかった。

「これまでは自分で自分にプレッシャーをかけすぎていた。でもプエルトリコでは自然な流れに身をまかせようと思ったんだ」とクラッチパットを決めまくり、解説者が「ティショットは曲がる気がしない。パットも外れる気配がまったくない」と抜群の安定感を絶賛。チップインイーグルありロングパットを沈めてのバーディありと、最後まで流れを途切れさせることなく逃げ切った。

 ホブランの活躍がPGAツアーのツイッターで紹介されるとWGCメキシコ選手権で優勝を逃したジャスティン・トーマスが「いいなぁ。自分は入らずダボもあったけど」と自嘲気味に羨ましがった。

 ところで欧米メディアは彼の笑顔を絶やさないプレーに“スマイリングアサシン"の名称を与えた。微笑みの刺客という意味だがかつては丸山茂樹の代名詞だった。厳しい状況でも笑顔で3勝を挙げた丸山は“スマイリングアサシン"としてファンを魅了。ノルウェー勢初の米ツアーチャンプは丸山の継承者?

  
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