東京五輪開幕まで5カ月を切ったいま、国内外で新型コロナウイルスの話題が語られない日はない。ご存じのとおり、ゴルフ界にもさまざまな影響が……。
今回はオリンピック委員会が有力候補選手に送ったメモが公表されたというニュースが伝わってきた。刻々と変化する状況に応じて発信されるものらしいのだが、直近のメモでは感染症予防が取り上げられている。
コロナウイルスがもたらした事態を考慮したメモには「2020年東京五輪を安心で安全な大会として成功に導くためには、感染症対策が重要な課題です」とある。
さらに「各アスリートは関係機関と協力し感染症の状況を注意深く観察、把握し必要な措置を講じること」とし、関連機関と世界保健機構(WHO)が手をたずさえて対策すべきといった内容が示されている。
中国国内ではすでにオリンピック関連のイベントが続々と延期、または中止になっており、2022年の北京オリンピック冬季大会に向けたプレイベントを開催する予定だった中国スキー協会が中止の発表をしたばかり。
欧米メディアは「東京は武漢とは2万5000キロ離れており、感染の中心的地域ではない」としながらも「クルーズ船乗客をはじめ現時点で計545件の感染が報告されている」としている。
洋の東西を問わず「コロナ」「コロナ」の騒動は沈静化の気配すらないのが現実。いくら選手たちが気をつけてもファンや関係者と接触することで感染のリスクは生じることになる。
国内女子ツアーは待ちに待ったシーズン開幕戦のダイキンオーキッドを無観客試合にすると発表した(2月26日現在)。「五輪に出たい」と公言していたトッププロたちのコメントもここにきて急速にトーンダウン。タイガーは「東京五輪は自分にとってプライオリティではない」と言い始めている。
4年に1度のスポーツの祭典が延期または中止といった前代未聞の事態にならなければよいのだが……。
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