暖冬による雪不足でゴルフ場にも影響が……。
ヨネックスレディースを開催する新潟県のヨネックスCCは、今年、積雪によるクローズが1回もないという。「もともとコースのある寺泊地区は、風は強いけど降雪量は少ないところなんです。それでも例年は2~3月に積雪クローズが何度かあります。それが今年は寒さなどによる臨時休業はありますが、積雪クローズは1度もなし。根雪になるほど雪が降らないのです」(藤田仁副支配人)
宮城県・蔵王山のゴルフ場では「4~5年前までは1~3月は積雪でクローズしていましたが、ここ数年は降っても10センチ程度ですぐ溶けるので、クローズは雪が降った翌日の1日か2日だけ。通年営業と変わらない状態です。皆さん、前日や当日の朝、電話でオープンしているかを確認して来場なさっています」(フロント・我妻里美さん)
では豪雪地帯として有名な新潟・上越地方はどうなのか。十日町CCに聞いてみた。
「12月末からクローズしています。2月26日現在、コース内の積雪は60センチ前後ですが、グリーンなど日当たりのよい場所は雪が解けて芝生が見えているところもあります。例年なら2~3月は2メートル以上の積雪で身動きがとれないので、雪が少ないことは確かです。昨年までは春先のオープンが4月20日前後でしたが、今年は3月末にはオープンできそうだと予想しています」(同CC・庭野道予副支配人)
これらはゴルフ場にはいいことばかりのように思えるが、「雪は天然の貯水池で、雪解け水のおかげで春の米作りもできるんです。いまのまま山に雪が降らないと、ゴルフ場にとっても夏の水不足が心配です」(前出・藤田副支配人)という。
地球温暖化問題、もう他人事ではない。
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