D・Jことダスティン・ジョンソンが東京五輪に参加しないことを明かした。正式に不参加を表明したのはゴルフ界では彼が初となる。
五輪よりフェデックス
D・Jのマネジャーを務めるデビッド・ウィンクル氏によると、欠場の理由はオリンピックの翌週からスタートするフェデックスカップの「プレーオフシリーズに集中したい」から。
「ダスティンはこれまでオリンピックの価値と意義について塾考を重ねてきました。決断はあくまでも個人的な嗜好と優先順位の問題。オリンピアンになることは誇りだが、それと同時にフェデックスカップも彼にとって重要なのです。限られた時間のなか、チャンスがあるうちにプレーオフシリーズに勝ちたい。そのためには海外でのプレーを控え、移動時間を短縮したいという意図があります」とウィンクル氏。
7月の全英オープンのあとは五輪をスキップし、8月13日から始まるPGAツアーのプレーオフシリーズに全力を尽くすというのがD・J本人が決めたスケジュールだ。
オリンピック出場は各国2人だが、世界ランク15位以内なら4人まで出場できる。現在15位以内に10人のアメリカ勢がおり、上から順にブルックス・ケプカ、ジャスティン・トーマスのあとD・Jだったが、今回の辞退でリストから除外されるので、3番手以降はパトリック・カントレー、ウェブ・シンプソンと続いている。
しかしケプカも「五輪よりメジャー」を公言しており、辞退する可能性は高い。となるとパトリック・リードが圏内に繰り上がる。
6月22日の最終選考までまだ時間があるため、誰が五輪に出場するかはわからない。世界ランクトップ10から外れたタイガー・ウッズ(11位、米国勢6番手)も以前は「一生に一度のチャンス。オリンピックに出てみたい」と語っていたが、その後「五輪は優先事項ではない」とも発言。D・Jの辞退がほかの選手に連鎖することもあり得る。
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