カイマーため息。62歳ランガーに置いていかれる
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/3/24号
2020/3/12更新

カイマーため息。
62歳ランガーに置いていかれる

 62歳のベルンハルト・ランガーがコロガードクラシックで50歳になったばかりのシニアルーキー、ブレット・クイグリーらを下し、米チャンピオンズツアー41勝目を挙げた。

 昨シーズン、長年死守してきたシニア賞金王の座と年間王者(チャールズシュワブカップ)のタイトルを逃し、それぞれ4位に終わったことから、ランガー時代もいよいよ終焉か? と思われたが今季は開幕から6位タイ、5位タイ、3位タイときて優勝。主要ランクも“定位置"の1位に戻ってきた。

「この歳になってもベストなゴルフってできるもんだね」というランガーは、最終日フェアウェイキープ率100パーセントと抜群の安定感でバーディを量産し、逆転V。それでも「最終ホールのティショットまでは完璧だったんだが」とセカンドをミスしてボギーを叩いたことを悔やんだ。周囲が「あそこでミスがなかったらロボットがプレーしているのかと思った」というほどパーフェクトな内容だった。

 これでシニアデビュー以来14シーズン連続の勝ち星。残る目標はヘール・アーウィンが持つツアー最多勝利45勝ということになるが……?

「それはあまり意識していないよ。毎試合ベストを尽くして勝ちにいく。その結果が記録に届けばいい」と本人。

 27歳年下のメジャーチャンプ、マーティン・カイマーは還暦を過ぎたランガーのプレーについて「一緒に回るとアウトドライブされることもある。ものすごいパワーで口あんぐりだよ!」と母国のレジェンドに脱帽。「自分は飛ぶほうじゃないけど、それでも27歳年上の先輩に飛距離で負けるのは悲しい」とため息が止まらない。

 年々チャンピオンズツアーにはイキのいい“若手"が入ってくる。アーニー・エルスも今年シニアデビューした。そんなヤングガンたちを向こうに回し、自称“絶対諦めない男"ランガーは先頭を走り続けている。すごい62歳がいたものだ。

  
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