米国男子ツアーのホンダクラシックを制した韓国のイム・ソンジェ。母国の反応は……?
21歳の新星が成し遂げた快挙は「韓国男子ゴルフの希望、ついに米国初勝利」と韓国でも大きく取り上げられた。
済州島出身で天安市に引っ越した中学時代からゴルフを始め、16歳で国家代表、17歳でプロに転向し、韓国と日本ツアーで揉まれたあと、2018年から米国へ。翌19年にはアジア人初の米ツアー新人王に輝いたが、優勝は一度もなかった。
それだけに「50回目でPGA初勝利」(通信社『ニューシス』)、「49転50起の末の初優勝」(日刊紙『スポーツソウル』)などと報じられたが、関係者やメディアが称賛したのは、イムが新型コロナウイルスの猛威に襲われた母国への激励の意味を込めて帽子に黄色リボンをつけていたことだ。
KPGA(韓国プロゴルフ協会)会長は「イムの優勝は新型コロナで国家的危機に瀕して失意に落ちた国民たちに慰労と勇気を届けた」と絶賛。メディアも「1997年IMF時代のパク・セリのようだった」(日刊紙『中央日報』)「パク・セリのように国民に希望を与えたイム・ソンジェ」(日刊紙『ソウル新聞』)と大絶賛だった。
また、面白いところではイムのメインスポンサーであるCJグループはアカデミー賞で4冠達成の映画『パラサイト 半地下の家族』を支援していたこともあって、「CJ、パラサイトに続きスポーツでもヒット」(『アイニュース24』)と報じるメディアもあった。
韓国メディアとの新年インタビューで「2020年の目標は米ツアー優勝と東京五輪出場」と語っているイム。今後も注目を集めそうだ。
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