昨年のマスターズはタイガー・ウッズの世紀の復活優勝に沸いた。ディフェンディングチャンピオンとして登場する彼は今年、チャンピオンズディナーで寿司を振る舞う。
4大メジャー大会では、それぞれ前年の覇者が歴代チャンピオンたちを自らが考案したメニューでもてなすのが慣例。20年メジャー初戦マスターズのホストはもちろんタイガーだ。
「南カリフォルニアで生まれ育った人間にとって寿司は切っても切れない」というタイガーは、06年の同ディナーと同じく前菜に寿司と刺身をチョイス。今回はメインにビーフとチキンのステーキ、デザートにはミルクシェークを供する予定だという。
全米オープンや全米プロのチャンピオンズディナーで、ブルックス・ケプカが宮崎牛を振る舞ったのは有名な話。ケプカと和牛、タイガーと寿司はもはや“鉄板メニュー"化。
97年にマスターズ初優勝を果たし、翌年にハンバーガーを出したときは一部で“ジャンクなメニュー"だと揶揄されたが、現在タイガーは高級レストランを経営する身。寿司も一流のものを揃えるに違いない。
「98年の最高の思い出はジーン・サラゼンとサム・スニードが一緒にミルクシェークをすすってくれたこと」と故人に思いを馳せつつ、今回もメニューに取り入れた。
ところでタイガーはジェネシス招待で予選を突破した選手のなかで最下位に沈むなどマスターズに向けた調整が心配されているが、本人によると「いまは少し痩せすぎ」という。「試合に出るとすぐに痩せてしまう。スウィングにも当然影響する。試合を休む週には体を鍛えながらもりもり食べることが課題。プロテインドリンクも積極的に摂って、食べて飲んで体重を増やし、ベストなコンディションをつくっていきたい」
マスターズ前はプレーヤーズ選手権でしかその勇姿を見られそうにないが、本丸連覇に向け「地道に準備する」と平常心を強調した。
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