世界中のコースで〝誰とでも〞戦える!「WHS」が今秋からゴー
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/4/07号
2020/4/09更新

世界中のコースで〝誰とでも〞戦える!
「WHS」が今秋からゴー

 WHSとはすべてのゴルファーに世界中、どこでも使えるハンディキャップ(HC)を提供する世界統一システムだ。R&AとUSGAが共同統括し、各国ナショナル協会が管理・運用していく。

 現在は、2014年以来、USGAハンディキャップシステムと、コースの難度を示すUSGAコースレーティングシステム(スロープレーティング)が60カ国で運用されているが、WHSはこれをベースにいくつかの変更点を加えて施行される。変更点を具体的に少し挙げると……。

 査定に採用するためにプレーしなければならない最少ホール数が13から14ホールになる、ホールスコア上限方式が変わる、スコア提出の期限がラウンド終了後すぐにから、プレー当日の深夜0時までに提出すればいい、などがある。

 すべてを挙げるには紙数が足りないが、ともかくいちばん変わったのは「ハンディキャップ規則」が第4番目のゴルフルールになったことだ。つまり、これまでの「ゴルフ規則」「用具規則」「アマチュア資格規則」に、この「ハンディキャップ規則」が加わったのである。

 従来からあるUSGAの2つのシステムは10年ほど研究され、統計学を駆使してつくられたもので、JGA管理本部担当部長の森田勇樹氏によれば「実によくできた精巧なシステムだと思います。そのコースの難易度を計るスロープシステムにしても、その日の天候などプレーイングコンディションなどをコンピュータが計算して、正確な数字を出します。その日のうちにスコアを提出してというのも、そのためです」

 確かに、その2つのシステムを理解するのは難しいが、WHSならプレーヤーは、ただスコアカードを3枚(以前のシステムでは5枚)提出するだけでいい。あとはJGAだと「J-SYS」というコンピュータが自動計算して、翌日にはその人のHCがはじき出される。

 こうなると各コースのHC委員会はいらなくなってしまいそうだが、そうはいかないという。もし、そのプレーヤーが改ざんしたスコアを提出すれば正確なHCは取得できない。HC委員会はそれをチェックすることになりそうだ。そのためにはWHSの知識が不可欠なので、JGAでは4月頃から各地区連盟への啓蒙講習を計画している。

 USGAでは世界的なアンダーハンディの競技大会を企画しているといわれる。

  
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