ハウスキャディのために!メンバーが寄付ぞくぞく
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2020/4/21号
2020/4/30更新

ハウスキャディのために!
メンバーが寄付ぞくぞく

 上欄では米ツアーによる選手、キャディへの補償の情報をお伝えしたが、今度はハウスキャディたちの救済の話。

 米カリフォルニアでは州知事が屋内退避勧告を発令、事実上外出が禁じられているが、現在閉鎖中のゴルフ場のキャディ向けに救済募金が始まった。

 タイガーがホストを務めるジェネシス招待の舞台でもあるリビエラCCも勧告に従い営業を中止。キャディは休職を余儀なくされている。その窮地を救おうと立ち上がったのが同クラブのメンバー、ラリー・デビッド氏と友人のロイド・ブラウン氏。

 キャディのための募金サイト「GoFundMe」を立ち上げると、活動がスタートしてからわずか6日で募金額が10万ドル(約1000万円)を突破。寄付者リストのなかにはカリフォルニア出身でNFLのスーパースター、トム・ブレイディやソーシャルメディアのスター、ボブ・メネリー、有力実業家などの名前があり、多種多様な人々が協力しているのがわかる。

 リビエラは米ゴルフダイジェスト誌が選出する最新の世界のベストコース100選の23位にランクインする名コース。その主要メンバーであるデビッド氏は募金活動の発起人になるとともに、自らも5000ドルの寄付を行っている。募金の呼びかけは率直。「ゴルフ場閉鎖でキャディたちは窮地に立たされています。空前の事態に直面する彼らを助けるために寄付をしましょう」

 このキャディ救済の動き、実はリビエラだけではない。ロサンゼルスのウィルシャーCCや州を越えネバダ州のサザンハイランズなどで同様の「GoFundMe」が実施され、募金活動が活発に行われている。その動きは全米各地に広がりそうだ。

 新型コロナウイルスが今後どうなるかは不透明で、確かにどう対策するかの判断は非常に難しい。しかし、世界各国の対応を知るにつけ日本は対策が遅すぎると感じずにはいられないのだが……。

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