アメリカで営業中のコースが抱く思いと守るポイント
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2020/4/21号
2020/4/30更新

アメリカで営業中のコースが
抱く思いと守るポイント

 全米で都市封鎖や屋内退避命令が発令され営業を停止するコースが多いなか、一部はまだ営業を続けている。それらのコースが心がけていることとは?

 オレゴン州のグレシャムGCも営業中のコースのひとつ。ケイト・ブラウン州知事の「ゴルフコースはルールさえ守れば営業を続けても良い」という判断に従ったもの。

 守るべきルールのひとつが6フィートルール。グレシャムGCの入り口には「人との距離を6フィート(1・8メートル)開けること」という注意書きが掲示されている。

 またクラブのヘッドプロ、ジム・キアネロ氏は「道具のレンタルはしません。皆さんには自分のクラブの持参をお願いしています」。また「できれば徒歩でのラウンドが好ましい」というが、必要に応じてカートも提供。その際、カートに乗る人数は1台につき一人に限定している。

 スタッフは24時間体制で、カートやドアノブなどゲストが触れた場所を消毒する作業に追われている。重労働だが「営業できることは幸運なこと。もちろん金銭的な理由もあるけれど、それだけではない」とキアネロ氏はいう。「われわれが営業を続ける一番の理由は人々が外に出て体を動かす場を提供したいという思いからです」

 新型コロナウイルスの大流行により多くの公園や集会施設が閉鎖され、屋外で活動することができなくなっているからこそ、ゴルフ場でリフレッシュしてもらいたいというのがコース側の思い。

「ずっと家の中で過ごすのは退屈です。9ホールだけプレーしてもいいし、たとえ15分でも練習場で球を打てば運動になるし、気分転換にもなる。ルールに関していえば6フィートルールが守られているかマーシャルがコースを巡回しているし、われわれは地域の人々のためにできる限りのことをしたいのです」(キアネロ氏)。

 米国では日本と違い現在も営業を続けているコースは少数派。人々はさまざまな思いのなかゴルフに携わっている。

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