コースを買って不動産開発。B・ファクソン訴えられる
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/4/21号
2020/4/30更新

コースを買って不動産開発。
B・ファクソン訴えられる

 パットの名手として知られるブラッド・ファクソンがゴルフ場買収に関する案件で訴えられた。

 ことの次第はこうだ。19年4月、ファクソンは仲間の投資家とともにロードアイランド州イーストプロビデンスのメタコメットCCを買収した。名匠ドナルド・ロスの設計でファクソン自身祖父の代からのメンバー。小さい頃はここでレッスンを受けており、買収に際しては彼の投資家グループがメンバーに「変わらぬ運営をする」など多くの約束をしていた。ファクソン自身も「メタコメットの素晴らしい歴史に愛情を捧げる」と語っていたという。

 また数百万ドルを投資し施設の改造に費やし、不動産を開発しないことも約束していた。

 ところが1年もたたないうちにマーシャル&サンズというディベロッパーに売却、いうなれば転売しメンバーとの約束は反故にされた。

 不信感を抱いた8人のメンバーがファクソンと投資家、マーシャル&サンズを相手取り詐欺、契約違反、不実表示などの容疑で訴訟を起こした。

 ファクソンは「自分たちはなにも悪いことはしていない。われわれは誠心誠意ことに当たってきた」と主張している。売却については初年度に50万ドル(約5000万円)の赤字を出し、専門家から「最良の方法はコースの売却だ、というアドバイスを受けたから」

 とはいえ1年未満の所有で売却。しかも「不動産開発はしない」といいつつ開発を手がけるディベロッパーに売却したことなどメンバーの主張にも一理ありそうだ。

 訴えを受け被告側は「数人のメンバーによる軽薄な法的措置であり申し立てはまったく意味がない。徹底的に戦う」とコメントしている。

 2年前マキロイのパッティングを指導し、世界ナンバー1への返り咲きを支えたファクソンが抱えた訴訟問題。果たして今後の行方は?

  
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