緊急事態宣言が出された7都府県のみならず、日本全体に自粛ムードが広がる今。営業を続けるゴルフ場では新型コロナウイルス対策に追われるが、真駒内CC(北海道)の取り組みは参考になりそうだ。
細心の注意を払い営業している(真駒内CC)
「従業員のマスク着用」「消毒液の設置」「換気・清掃の徹底」などに加え、同CCは「加湿器を使った空間除菌」にも力を入れる。
「フロント前に大容量の加湿器を1台、ほかにも家庭用のものをクラブハウス内や男女ロッカー、コンペルーム、キャディルーム、コース管理用などに計15台ほど購入しました」(恩田幸直支配人)
噴霧するのは水道水ではなく、細菌やウイルスに対して効果がある次亜塩素水。さらに「次亜塩素水を作る機械も買いました」(恩田支配人)という徹底ぶりだ。
徹底ぶりといえば「体温が37度5分以上のゴルファーの入場お断り」に対してもそう。ゴルフ場、そして隣接する練習場に向かう際にも必ず通る進入路の途中で車を止め、数秒で検温できる非接触型の体温計を用い、入場者全員の検温を行う。仮オープンした4日から始め「練習場に行く1名の方にお帰りいただきました」(同)という。
肝心の客足だが、例年であれば3月15日くらいから入り始める道外客の予約が、自粛ムードもあって足踏み状態に。さらに大口のコンペも減っているなか、春のオープンを待ちわびた道民ゴルファーたちでカバーしているといい、「好天もあって来場者が多かった昨年と同じくらい入っています」(同)とのこと。
全力で取り組むコロナ対策への評価も、プレーヤーが真駒内CCを選ぶ理由のひとつなのかもしれない。「『安心・安全』を宣言することはできませんが、『三密』にならないように精いっぱい徹底しているつもりです」(同)
このような努力をしているコースには頭が下がる。
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