全米オープンの舞台となったことなどで知られるパインハーストが休業中の従業員を救済するため、ネットオークションを実施。22万ドル(約2400万円)を超える基金を集めた。
米ノースカロライナにあるパインハーストはナンバー1からナンバー9までのコースを備えた全米随一のゴルフリゾート。メジャーを開催するのはドナルド・ロス設計のナンバー2。一大ゴルフ企業に勤める従業員の数は膨大だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で目下多くが休業状態。そこでリゾートは知名度を生かした画期的なオークション「一生に一度のパインハースト体験」企画を実行した。
出品されたのは18のアイテム。そのラインナップは多彩。たとえば99年にナンバー2で全米オープンを制覇した直後不慮の飛行機事故で他界したペイン・スチュワートのキャディで、メジャー優勝のときもバッグを担いでいたマイク・ヒックス氏とナンバー2を4サムで回る権利。
ほかにもカロライナホテルに6泊(2人)し、パインハーストすべてのコースをプレーする権利や、ナンバー4を設計したギル・ハンス(リオ五輪開催コースも設計)と一緒に同コースを回る4サムプレーの権利。さらに今後開場が予定されているナンバー10の設計家(クーア&クレンショー)のひとりビル・クーアと建設予定地をウォーキングし、ルーティングや設計アイデアを聞く独占ツアーなど。
なかにはパインハーストブリューイングカンパニーのヘッドブリューワーと協力して独自のビール開発(レシピの考案、醸造、命名を含む)をする権利などもあり、まさに一生に一度の体験を手に入れるチャンスだ。
残念ながら入札はすでに3月末に締め切られているが、最終的に22万2680ドル(約2400万円)の基金が集まった。これらはすべてホテルやレストランが閉鎖されたことで休職を余儀なくされた従業員の救済に当てられる。
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