英国ではコース閉鎖で盗難、放火まで発生
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2020/5/26号
2020/06/01更新

英国ではコース閉鎖で盗難、
放火まで発生

 スコットランドのコースが荒らされたり盗難、放火の被害にまで遭っているという。

 ゴルフの故郷セントアンドリュースでは、新型コロナウイルスによるロックダウン中で、もちろんコースでプレーはできない。とはいえパブリックコースであることから、もともと地元の市民は散歩などに利用していたし、ロックダウン中でも許されている「1時間のエクササイズ」に、地元の人が利用することを奨励されているのだ。セントアンドリュースの場合は、大学とゴルフで成り立っている町なので、市民はコースをゴルフ以外で利用するにしてもマナーを知っている。しかし他の場所では、そうではない現実が明らかになった。

 ことの起こりは、イギリス議会の議員が「広い野外のスペースを持った団体や民間企業などが一般に開放することを奨励する。ゴルフコースやスポーツクラブの土地が開放されるなら、そんな素晴らしいことはない」と語ったことから。

 すると、パブリックコースはもとより、プライベートなメンバーコースにも、人々が次々と入り込み、グリーンやフェアウエイが荒れ始めているという。たとえば、セントアンドリュースにほど近いレベンツィストルGCでは「かつてないほど多くの人々がゴルフコースを歩いている。コースメンテナンスを減らしているなか、とくに連れてきた犬たちがゴルフコースを荒らしている」と嘆く。

 同様の状態というグレンローセスGCは「彼らはゴルフコースを切り刻んでいる」と語るなどかなりお怒りの様子。さらにひどいことに、フィルトンGCでは放火が発生。

 イングランドのチェスターレストリートGCには、泥棒が入り込み、歴史あるトロフィーがごっそり盗まれている。

 これではロックダウンが解かれた後の“回復にかなり時間がかかりそうだ。

  
【関連記事】こちらも注目です!
2003年 増加中のゴルフ場貴重品ロッカー盗難事件小型カメラでの盗撮に替わる新手口とは?
2006/11/21 頻発するクラブ盗難。犯人が捕まって分かった盗品流通経路と予防対策

一覧へ戻る


バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト