スコットランドのコースが荒らされたり盗難、放火の被害にまで遭っているという。
ゴルフの故郷セントアンドリュースでは、新型コロナウイルスによるロックダウン中で、もちろんコースでプレーはできない。とはいえパブリックコースであることから、もともと地元の市民は散歩などに利用していたし、ロックダウン中でも許されている「1時間のエクササイズ」に、地元の人が利用することを奨励されているのだ。セントアンドリュースの場合は、大学とゴルフで成り立っている町なので、市民はコースをゴルフ以外で利用するにしてもマナーを知っている。しかし他の場所では、そうではない現実が明らかになった。
ことの起こりは、イギリス議会の議員が「広い野外のスペースを持った団体や民間企業などが一般に開放することを奨励する。ゴルフコースやスポーツクラブの土地が開放されるなら、そんな素晴らしいことはない」と語ったことから。
すると、パブリックコースはもとより、プライベートなメンバーコースにも、人々が次々と入り込み、グリーンやフェアウエイが荒れ始めているという。たとえば、セントアンドリュースにほど近いレベンツィストルGCでは「かつてないほど多くの人々がゴルフコースを歩いている。コースメンテナンスを減らしているなか、とくに連れてきた犬たちがゴルフコースを荒らしている」と嘆く。
同様の状態というグレンローセスGCは「彼らはゴルフコースを切り刻んでいる」と語るなどかなりお怒りの様子。さらにひどいことに、フィルトンGCでは放火が発生。
イングランドのチェスターレストリートGCには、泥棒が入り込み、歴史あるトロフィーがごっそり盗まれている。
これではロックダウンが解かれた後の“回復にかなり時間がかかりそうだ。
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