米ツアーの飛ばし屋たちの"秘密"が明らかになった、と米メディアでちょっとした話題になっていることがある。
米ゴルフ誌が発見したのは、ドライバーシャフトにチッピング(tipping)という細工を施すというもの。もちろん、この細工自体は違反ではない。
このチッピングとは、シャフトの先端(クラブヘッド側)をカットすること。いわゆるチップカットだ。通常はアイアンのスチールシャフトで行うことが多いというが、過去5年、米ツアーの平均飛距離トップのツアープレーヤーは、いずれもドライバーのシャフトをチッピングして使用していたという。
たとえば、昨年317・9ヤードという記録を残したキャメロン・チャンプは、ピンのG410LSTのヘッドにプロジェクトX HZRDUSのシャフトを装着しているが、シャフトの先端を1・5インチチッピングして、44・25インチにして使用しているという。平均319・7ヤード(2018年)、317・2ヤード(2017年)のローリー・マキロイは、テーラーメイドのドライバーに装着したクロカゲシルバーXTSのシャフトを1インチほどチッピングしている。それでシャフトの長さを一昨年は45・625インチにしてスウィングウェートをD8、17年には45インチにしてスウィングウェートをD7にして使用していた。
チッピングをすると、シャフトはより硬くなり、トルクが少なくなるという。さらにボールの弾道が低くなると感じるプレーヤーもいるようだ。
もちろん、ツアープロたちがチッピングする際には、ヘッドの重心やロフト、グリップの太さなど、すべて調整しているので、アマチュアが簡単に真似できるワザではないのだが……。
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