「コロナ克服を象徴」韓国女子ツアー再開メディア評
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2020/6/09号
2020/06/12更新

「コロナ克服を象徴」
韓国女子ツアー再開メディア評

 コロナ禍により世界各国でツアーが中断されているなか、先陣を切るように行われた韓国KLPGAツアーの国内開幕戦「第42回KLPGAチャンピオンシップ」。その様子は日本でも詳しく報じられたが、現地韓国でも一大関心事だった。

「42年の歴史を持つKLPGAチャンピオンシップが歴代最高視聴率更新」(『ゴルフ韓国』)したほどで「“女子ゴルフ再開の第一歩"…KLPGAチャンピオンシップ世界的関心」(『東亜日報』)、「世界のツアー再開の呼び水となった」(『聯合ニュース』)と“自画自賛"の様相だ。

 選手たちの反応も良かった。イ・ボミが「消毒と防疫が徹底的にされていて、コロナに対する怖さはなかった」と語れば、前年度KLPGA女王のチェ・ヘジンも「キャディーとひじでハイタッチするのが新鮮だった」と、ツアー開幕に喜びを隠さなかった。

 ただ、やはり無観客にはなじめなかったようで、アメリカLPGAツアーの中断を受けて母国のツアー参戦を決めた世界ランキング3位のパク・ソンヒョンは「些細な音も大きく聞こえて、不思議な経験だった」と無観客特有の雰囲気に言及。

 昨年度LPGAツアー新人王のイ・ジョンウン6も「ギャラリーの拍手や歓声があったらもう少し楽しくプレーできたと思うと惜しい」と、閑散としたコースに寂しさを感じたようだった。

 それでも「防疫体制が素晴らしかった。こんなに努力してくださったのだから、良いプレーで応えなければという思いで出場しました」という19歳チョ・アヨンの言葉が、出場選手すべての思いを代弁していたのだろう。

「安全に幕を下ろしたKLPGAチャンピオンシップ、コロナ克服を象徴した」(『スポーツトゥデイ』)という報道もあるように、大会をおおむね“成功"として終えたKLPGAは『E-1チャリティオープン』(5月28日~5月31日)の無観客開催も決めている。PGAツアー再開の6月中旬まで、韓国女子ゴルフは今後も全世界の関心を集めそうだ。

  
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