マキロイ堂々トランプ批判「もうゴルフもしないね」
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2020/6/09号
2020/06/12更新

マキロイ堂々トランプ批判
「もうゴルフもしないね」

 日本では有名人の「#検察庁法改正案に抗議します」が話題になったばかりだが、欧米でプロゴルファーが政治的な発言をすることはほとんどない。最初に口を開いたのは、やはりローリー・マキロイだった。

 歯に衣着せぬ発言で知られるマキロイが、米メディアのインタビューで「もうトランプ氏とはゴルフをしない!」と語ったのだ。マキロイの真意は……。

「私たちは、非常に重大な(コロナ)問題の只中にいる。それにもかかわらず、彼はそれを政治的な駆け引きや選挙戦に利用している。彼に言わせれば、何か競技をしているような感覚で世界のほとんどの課題を処理しているということになる。これはひどい話で、一国のリーダーが取るべき態度ではない。とくにこの時期には、優れた外交手腕が必要だが、彼がそれを持っているようには思えない」。さらに、マキロイは続けて「こんなことを語った後で、彼が私とゴルフをしたいと思うかどうかわからないけれど……。もし、誘われても彼とはもうゴルフをしないね」と、きっぱり言い切ったのだ。

 3年ほど前、当時、移民に対しての差別発言を繰り返していたトランプ大統領と、マキロイはゴルフをしている。そのことで批判を浴びた際、マキロイは「意見が異なっていても、家族や友人とはゴルフをする。彼(トランプ氏)とのゴルフを楽しんだが、彼の言っていることに同意しているわけではない」と語っていた。たびたびトランプ大統領とゴルフをしているタイガー・ウッズも「大統領という職責には敬意を払うべきだ」などと“援護"していたが、ついに、堂々とトランプ批判をするプロが現れたということ。これが口火となって、共和党支持者の多いゴルフ界から見放されれば、トランプ再選も危うくなる?

 まあ、コロナ対策がうまくいかないことの責任を転嫁しようとする政治家はアメリカばかりではないが……。

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