女子ツアー今季と来季シーズン統合試金石はあの大会
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2020/6/16号
2020/06/22更新

女子ツアー今季と来季シーズン統合
試金石はあの大会

 コロナ禍のなか、日本女子プロ協会(JLPGA)が新たな対応策を発表した。

 すでに今季37試合のうち18試合が中止となったが、20年、21年を統合して1つのシーズンとすることを決定。その理由を「試合数が半分になったら、賞金ランクも世界ランクも選手の力量を反映できない。今年だけの試合によって翌年のシードを決めるのは妥当ではない」(小林浩美会長)と説明。これにより特別な出場資格が付与される日本女子オープンなど3試合を除いて、1年の試合数34を消化するまでは現在の出場資格を維持することになる。ただ、プロテストや来年のレギュラーツアーの出場資格をかけた予選会(QT)は実施予定。となるとQTからの参戦は狭き門になるのは必至。そこで同協会は各大会に出場人数を増やすよう要請している。増加分を今年のQT上位選手に割り当てようとの試みだが、そうなると開催試合のクラブハウスなどが3密になるとの懸念もある。

 今季ツアーは、ニッポンハムレディス(7月9〜12日)まで中止が発表されているが(5月28日現在)、その2試合前のアース・モンダミン(6月25〜28日)は中止を発表しておらず、無観客開催を模索中という。

 これら同協会の施策について解説者の森口祐子氏は「私は主人が医者なこともあり、コロナ問題には敏感にならざるを得ません。なにしろ見えない敵ですから、慎重になるのは当然。協会はよくやっていると思います。選手たちは早く開催してほしいかもしれませんが、関係者が10人いれば10通りの意見があり、結局、リーダーへの信頼がなければ集約はできないでしょう。その意味では小林(浩美会長)さんはよくリードしていると、私には映ります」と話す。

 蛇足だが、森口氏本人のレクリエーションゴルフは「昨年より増えています。ゴルフは3密の少ないスポーツなので。ただトーナメントとなると別物ですから……」とのこと。

 前述のアース・モンダミンが試金石となりそうだ。

  
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