アメリカファースト!?世界ランク始動に非難の声
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/6/30号
2020/07/20更新

アメリカファースト!?
世界ランク始動に非難の声

 ゴルフの世界ランキングは、新型コロナウイルスの影響で世界中のツアーが中断したことを受け、3月中旬に凍結。PGAツアー再開に伴い再始動することが決まったのだが、ヨーロッパの選手からは非難の声が噴出している。

「なんと不公平な決定! よくやってくれた。ありがとよ」と皮肉たっぷりのツイートをしたのはフランス人のマイク・ロレンゾベラ。というのも欧州ツアーの再開は7月下旬のブリティシュマスターズまで待たなければならず、PGAツアーとコーンフェリーツアー(下部ツアー)がひと足先に始まるからといってランキングを再開するのは時期尚早、公平性に欠けるという言い分。

 自主隔離を受け入れアメリカに戻り米ツアー再開初戦に出場したイングランドのマシュー・フィッツパトリックさえ「理解できない。不公平すぎる」とSNSで訴える。

 各国のツアーが再開するまで米ツアー以外の選手のポイントを凍結する案もあったが、否決。ランキング協議会のピーター・ドーソン会長は「今後数週間で多くのトッププロがアメリカでプレーすることが予想され、ランキングが凍結されたままだとたとえばジョン・ラーム(現在2位)が活躍しても1位になれないリスクがあります。欧州ツアーが再開するのを待つというなら日本やアジアはどうなのか? すべてのツアーが同時に再開されるわけではないなら、どこかで区切りをつけ世界ランクも再スタートを切らなくてはならないのです」と説明する。

 一方でライダーカップの出場権を巡ってはヨーロッパにとどまる選手より米ツアーでのプレーを選択した欧州勢が有利になるという現実も。「米ツアー以外、世界中のすべてのツアーにまったく敬意を払っていない」(南アのB・ストーン)など怒りの声も。“アメリカファースト"の決定はアンフェアといわざるを得ない……かも?

  
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