「トンネルを抜けて光が見え始めた」と発言したのは欧州ツアーのキース・ペリーCEOだが、これは中断されていたトーナメントの再開のことばかりではないようだ。
欧州ツアーと米PGAツアーの連携についてはたびたび話題になってきたが、新型コロナウイルス問題の影響もあり、話が進みつつあるようだ。 「過去3年ほど、ジェイ・モナハン(PGAツアーコミッショナー)とは話し合いを重ねてきましたが、そこには間違いなく“共にやっていこうという意志があります。彼との会話はこれまでにないほど熱を帯びてきています。どういう結果をもたらすかは、今のところ定かではありませんが、欧州ツアーと米ツアーが将来、より密接に連携していくことはゴルフ界にとって好ましいことであるだけに、私自身は楽観視しています。どんな戦略的な提携であろうと、両ツアーのメンバーゴルファーにとって著しい恩恵をもたらすはずです」と、ペリーCEOは自信満々。
両ツアーのトップが話し合っているというのは弊誌でも既報だが「プレミアゴルフリーグ」の動きがあったからだ。毎試合メジャー並みの高額賞金で、年間18試合程度50人弱のトッププレーヤーだけで開催する、というのがその構想の内容。選手の囲い込みなど、この構想に対応するために両ツアーのトップが話し合いを行っているのだ。加えて、今後も続くコロナとの共存で世界経済の先行きが見えにくくなっている。スポンサー企業の経営が悪化すれば、これまでのような試合数を維持し続けることも難しくなる。20数年前、グレッグ・ノーマンらが発表した世界ツアーの構想は潰されたが、その影響もあってWGCがあるという背景もある。
コロナ問題がある意味引き金となり、今回は“何か"が生まれるかもしれない。
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