アジアンツアーが9月の再開を決定した。日本で行われるパナソニックオープンが3戦目に組み込まれているが、まだ楽観視できる状況ではなさそうだ。
同ツアーのコミッショナー兼CEOのチョ・ミンタン氏は「現在の渡航制限や大規模な集まりへの制限などを加味し、9月の再開は大々的というより控えめのほうが良いと考えています」と述べている。
初戦は韓国で行われるシンハンドンへオープンで、開催は9月10~13日。続いてマーキュリーズ台湾マスターズを行い、パナソニックオープンが9月24日から日亜ツアー共催で城陽CCを舞台に開催予定。その後は東南アジア、インドなどを回ることになる。
9月~12月に10~12試合の開催を目論むアジアンツアー。「ソーシャルディスタンスが徐々に緩和され、世界で主要なスポーツリーグが再始動しようとしている現状はわれわれにとっても心強い。事態が回復に向かって進んでいるので、できるだけ多くの試合を開催したい」(ミンタン氏)。
現在、同ツアーにメンバー登録している選手の国籍は25カ国を超える。参戦するどの選手にとっても国外への移動は必須。その都度ビザの手配や、場合によっては大会前の自主隔離が必要になりそう。9月より前に各国の規制が大幅に緩和されていれば話は別だが、ハードルが高いと感じる選手も多いはずだ。
そこで「そういう選手のことも考え出場資格を21年まで延長するなどさまざまなオプションを水面下で話し合っています」とツアーサイドは話す。
長年当たり前だったことがコロナのせいでそうではなくなってしまった。 「受け入れ国の意向に沿って渡航人数を制限しなければならない場合もあるでしょう。帯同キャディやサポートスタッフも場合によっては入国NGになる可能性があります」とのこと。
いかにソーシャルディスタンスを保ちながらイベントを成功させるか? どのツアーも頭の痛い問題を抱えている。
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