カップをかさ上げしてボールをピックアップしやすく
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2020/6/30号
2020/07/20更新

カップをかさ上げして
ボールをピックアップしやすく

 昨年からの新ルールでピンフラッグを差したままでもプレーできるようになった。プレーファストにつながるというメリットがある一方、コース側は頭を抱える問題もあった。

 というのも、プレーヤーがボールをカップから拾い上げる際、手でカップの淵を崩してしまうケースが少なからずあるのだ。手の小さい女性ならまだしも、男性の大きな手がひっかかり、傷がつくケースが多発。

 そこで、千葉県富津市のブリストルヒルGCでは、ピンフラッグの根元の部分に発泡スチロールの筒を差してカップを“底上げ"。ボールをカップの途中に止まらせて拾いやすくした。さらに、「新型コロナウイルスの感染対策でお客さまがピンフラッグに触れなくてすむように、ということも考えました」(同GCスタート室)という。

 材料はホームセンターで売っている「水道管の凍結防止用発泡スチロール」で、それを7~8センチ幅に切り分け、ピンフラッグの根元に差し込むだけ。手間もさほどかからずコスパも抜群だ。

 また、多摩川の河川敷のショートコース、多摩川GCや、鎌倉パブリックゴルフ場などで使用されているのはジョイントプロデュース社が開発した「ラクラク♪ボール」。こちらも新ルール対策でボールを楽にピックアップできるよう考案したところ、コロナ対策にもなると注目を集めている。こちらは、ボール型のタイプでゲーム性なども考えて白ではなくイエローやピンクなどのカラーを採用。なかにはカップをのぞきこんで「あれ、ホールインワン!?」と、思った人もいるとか……。

 かさ上げ上等! アイデアを形にするって素晴らしい。

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