精度を競う女子プロオンライン対戦実現
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/07/14号
2021/02/23更新

精度を競う
女子プロオンライン対戦実現

 女子ツアーがアース・モンダミンカップでついに開幕したが、実はその前週にも女子プロたちの熱き戦いが繰り広げられていた。

 その名も「テレ・プランニング・オンラインゴルフチャレンジ」。インターネットを使い、選手やギャラリーが集まらずにできる女子プロのオンライン対戦だ。

 通常のトーナメントとは違い、競うのはショットの精度。トラックマンが設置された施設で各自、60、70、80、90、100、120、140、160、180ヤードをキャリーで狙うショットとドライバーショットを各3球打ち、これを2セット行う(合計60球)。トラックマンで計測した飛距離と方向性をもとに、1球ごとに100点満点で採点。60球の平均得点で順位を争う。

 プロゴルフ界の「ニューノーマル」はオンライン対戦にとどまらない。賞金総額55万円(優勝30万円)や大会特設ホームページ(HP)運営費、その他経費の捻出には、インターネットで資金を募るクラウドファンディングを活用。目標金額は125万円だったが、支援者63 人から127万5000円を集めイベントが実現。支援者の出資金額は5000円、1万5000円、4万円、10万円に分かれ、共通のリターン(見返り)は「大会HPへの名前掲載+感謝状」。1万5000円は「出場プロ選手サイン入りグッズ」が加わり、4万円だと「出場全選手のサイン入りボール7個セット」、10万円では「優勝選手、または優勝選手以外のプロ1名とラウンドできる権利」がつく。

 荒井舞、石川明日香、植竹希望、北村響、菅沼菜々、武尾咲希、蛭田みな美の7人が参戦し、16日~21日の期間中にチャレンジ。室内の施設で挑んだ選手からは「日頃あまりインドアでやることがないので、目標物がないことや打球音が違うと思いました」(菅沼)と戸惑う声も上がるなか、90・2点の蛭田が優勝を飾った。

 このイベントを主催したのは、開幕戦のアース・モンダミンを企画運営するテレ・プランニング・インターナショナル。「ウィズコロナ時代のニューノーマルとして、オンライン大会の価値を確立させたい」と、ゆくゆくは全国大会や男子プロの大会、アマチュア大会などの開催も視野に入れているという。

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