コロナの影響で、ツアーの中止や延期がぞくぞくと発表されているが、PGA(日本プロゴルフ協会)は日本プロの延期と、AON揃い踏みのイベントを発表した。
日本プロは今年の開催(7月2~5日、日光CC)を来年の同時期に延期し、開催会場、出場者をそのままスライドさせることにした。
PGAの倉本昌弘会長は「無観客での開催も検討したが、日光CCとしてはギャラリーを入れての開催をということでした。今年、別の日程にしても観客を入れられるという保証もなく、今年の開催を断念しました」と話す。
同CCが観客を入れた開催を主張するのは当然のことだろう。PGAは“興行権付き"で同CCにコースを借りており、入場料は同CCの収入になるのだ。
また、同大会は22年以降についても1年ずつスライドしていくことが決定した。
一方、シニアツアーでは「ISPS HANDA コロナ喝! !シニアトーナント」(7月30〜31日、朝霧CC、賞金総額3000万円)を新設する。また、開幕戦だった金秀シニアは最終戦として12月4~5日に開催する。
また、8月28~30日に開催される「マルハンカップ 太平洋クラブシニア」のエキシビションとして、日本プロツアーで70~80年代を牽引してきた青木功、尾崎将司、中嶋常幸の「AON」による対戦が8月31日に行われることも発表された。会場は大会と同じ太平洋C御殿場C。誰でも入場可能で御殿場市民は無料。8月30日の夕方から御殿場駅前でシニアプロフェステバルも催されるなど盛りだくさん。
常々「シニアの試合には絶対に出ない」と言い続けてきた尾崎。6ホールのエキシビションとはいえ、よく首を縦に振ったと驚くが、日本でプロが誕生して100年目ということもあり、太平洋Cの韓俊社長が自ら赴いて口説いたようだ。
青木は開催日である8月末で78歳、85勝。日本人初の米ツアーV。尾崎73歳。113勝、国内メジャー20勝。賞金王12回。中嶋65歳。55勝、賞金王4回。全米プロ3位。
シニアでのAON揃い踏みをテレビ解説者のタケ小山氏は「本来なら尾崎が育った習志野CCでの日本シニアオープン(16年)に出てほしかったが、それでも体が動く時、ボールが打てる時に、間に合ってよかった。マルハンさんに感謝ですね」と話す。
夏の終わりの大イベントだ。
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