例年なら世界各国で地区予選が行われ、アメリカ国内でも何段階にも及ぶ予選会が敢行される全米オープン。しかし、今年はコロナの影響で予選会はなし。どうやらフィールドに変化がありそうだ。
もっとも大きく変わったのは、直近の世界ランクトップ50までが得ていた出場権が、今年に限り3月15日のランク70位タイまでの選手に与えられたこと。
この恩恵を受けたのが全米オープンを制覇すれば悲願のグランドスラム達成となるフィル・ミケルソンだ。本来なら出場資格はなかったのだが、条件がトップ70に繰り下がったことで61位のミケルソンに出場権が転がり込んだ。
「諦めたわけじゃないけれど、今後全米オープンに勝つのはかなり難しい」と語っていたが、50歳初戦となったRBCヘリテージで予選ラウンドをトップで折り返すなど「マキロイやデシャンボーと競い合えるなんてこんなに楽しいことはない。やっぱりゴルフが好きで好きでたまらない」と語ったレフティ。9月に移動した大会で悲願達成なるか?
日本勢は昨季のツアー選手権出場&世界ランクの資格を満たした松山英樹の出場が確定。賞金王・今平周吾も世界ランク(41位)でフィールドにイン。日本ツアーには賞金ランク上位2人の出場枠が与えられており、昨季2位の石川遼にもチャンスが巡ってきた。
アマチュアに関しても、8月23日時点の世界アマチュアゴルフランキングが採用され、トップ7に出場権が付与される。目下同ランク1位の金谷拓実の出場も確実だ。
全米ゴルフ協会(USGA)は、現在出場資格がある選手に加え8月23日時点の世界ランクにより順次出場選手を決定すると発表。全体で144人のフィールドは現在90人弱が埋まっている。PGAツアー再開と同時に世界ランクは凍結が解除されたが、現状米ツアーに出場しポイントを稼がなければメジャー出場のチャンスはない。欧州勢からまた不満が噴出するかも!?
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