マッケンジーツアー(カナダツアー)、ラテンアメリカツアー、チャイナツアーのメンバーに朗報だ。これらPGAツアー傘下のインターナショナルツアー選手のため、8月以降アメリカで試合が行われるのだ。
ポール・ローリーがひと肌脱ぐ
上記のいわゆる3部ツアーはコロナの影響で試合は中止あるいは延期になったまま。失業同然の選手を救済すべく、8月4日開幕の大会を皮切りにジョージア州とフロリダ州を中心に8試合が開催される。
賞金総額は最低でも10万ドル(1000万円超)、優勝賞金は1万6000ドル(約180万円)と決して高額ではない。エントリーフィ675ドル(約7万円)も負担だが、ゴルフをしたくてうずうずしている選手にとっては救いの手。このシリーズには冠スポンサーがつく予定で、優勝者にはPGAツアーへの出場権などの特典も検討されている。
当然、コロナ対策は欠かせない。キャディの帯同はなしで、大会が行われる週は選手たちのジムやバー、レストランなどの利用は禁止。コロナ検査の有無は発表されていないが、日々の検温は必須だ。
一方、ヨーロッパでも同様の動きがある。欧州ツアーとチャレンジツアーは間もなく再開されるが、3部ツアー(ユーロプロツアー)は今季すべての試合がキャンセルに。そこで立ち上がったのが全英王者のポール・ローリーだ。 「息子はユーロプロの出場権がある。でも、3月までプレーする場所がない。プロにとっては地獄のように長い時間。ほかの仕事に就こうと検討している選手をゴルフ界にとどめるライフラインになれれば」と、8月と9月にスコットランドで6試合を主催する。男女に門戸を開く36ホールの大会だが、彼が全英を制したカーヌスティも会場のひとつになるという。 ジャスティン・ローズも母国イギリスで女子プロのためにワンデートーナメントを7試合自腹で開催。「ローズレディスシリーズ」のスポンサーはローズ本人だ。
世界ではゴルフ界が動き出している。日本ツアーもなにか打つ手はないのだろうか。
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