デシャンボーの飛距離に帝王がうんざり。規制をの声
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/08/11号
2020/09/07更新

デシャンボーの飛距離に帝王がうんざり。
規制をの声

 ブライソン・デシャンボーの規格外の飛距離に帝王ジャック・ニクラスがモノ申す。「手をこまねいているだけじゃなく規制すべし!」と関係機関に訴えた。

 ニクラスがホストを務めるメモリアルトーナメントでデシャンボーが初日の1番(473ヤード・パー4)で423ヤード飛ばす様子を目の当たりにしたニクラスは「飛びすぎの弊害をずっと訴えてきた。ボール規制などが急務。このままいけば飛距離に見合ったコースを造る場所もなければ、距離を伸ばすための莫大な費用も捻出できない」と持論を展開。ルールを司るR&AやUSGAに対して「研究ばかりしていないで何かきちんとした案を示してもらいたい」と喝!かつて300ヤード以上飛ばし“飛ばし屋"といえばジョン・デーリーだったが、いまやデシャンボーやダスティン・ジョンソンは平気で400ヤードドライブを繰り出してくる。現在平均飛距離300ヤード超えは75人に上り、1位はもちろん323ヤードのデシャンボーだ。

 R&Aのマーティン・スランバースCEOは「彼のプレーには私も魅了されている」と認めた上で「ただ私の、ゴルフがスキルのゲームであるという信念は揺るがない。スキルとテクノロジーのバランスは適切であるべき」と道具規制を示唆した。

 するとデシャンボーは「どんなに規制されてもやるべきことは一緒。体を大きくして飛距離を伸ばしたと思われがちだが、筋力をつけてそれでも曲がらない球を打つためには想像を絶する努力が必要。道具を規制しても僕のトレーニングは止められない」と、我が道を行く決意を述べた。

 先日はコリン・モンゴメリーが「このままでは1万ヤードのコースが必要になる」と嘆いたがニクラスも思いは同じ。飛ばし合戦ではなく技術を競い合う競技に戻すため有効な方策を早急に見つける必要がありそう。

  
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