週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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PGAツアーの驚きプラン
「ZOZO」はカリフォルニアで開催！？

　コロナパンデミックによりゴルフ界はかつてない状況に陥っている。当たり前だと思っていたスケジュールが大幅に変更され、毎年秋に行われていたアジアシリーズにも影響が出そうだ。

　ＰＧＡツアーがアジアシリーズをスタートさせたのは09年。中国・上海のＷＧＣ－ＨＳＢＣチャンピオンズが先陣を切り韓国、マレーシアと戦いの場が拡大。昨年は日本でもＺＯＺＯチャンピオンシップを開催した。

　しかし、コロナの影響で先ごろ中国は22年の冬季オリンピック関連のイベントを除き、すべてのスポーツイベントを中止すると発表。当然ＨＳＢＣチャンピオンシップもキャンセルの方向。じつはＨＳＢＣは香港のＨ、上海のＳをとった香港上海銀行の略で、政治的な理由でも年内の開催は危ぶまれていた。

　しかも今年は11月12日からマスターズが行われるため、直前にアジアを積極的に訪れようと思う選手は少ない。そこでさまざまな代案が検討されているのだが、驚くことにＺＯＺＯチャンピオンシップを日本ではなく米カリフォルニアのシャーウッドＣＣで開催するという案が浮上しているのだとか。シャーウッドＣＣといえばタイガー・ウッズ主宰のワールドチャレンジ（現ヒーローワールドチャレンジ）の開催地として知られている。

　一方、昨秋ジャスティン・トーマスが優勝した韓国開催のＣＪカップ ａｔ ナインブリッジスはラスベガスで行われる可能性も。こうなるとアジアシリーズではなくウエスタン（米西部）シリーズになってしまいそうだが。

　しかし、まだこれらの案は検討が始まったばかりで７月中旬の現状、実際どうなるかはわからない。昨年はＨＳＢＣでローリー・マキロイ、ＣＪカップでトーマス、ＺＯＺＯでタイガーがツアー最多に並ぶ通算82勝目を挙げるなど豪華な顔ぶれが優勝し盛り上がったが……。

　コロナさえなければいまごろ東京五輪にタイガーが参戦、ＺＯＺＯに再来日して年に２回も生タイガーが見られる想定だったのだが、現実はほど遠い。

　　
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