ジャスティン・トーマスがWGCフェデックスセントジュード招待で優勝し、世界ランク1位に返り咲いた。陰には意外な立役者が……。
27歳3カ月でのツアー通算13勝目はタイガー、ニクラスに次いで史上3番目の年少記録。マキロイよりも1カ月早いペースに「追いかける展開は苦手なんだけど、今回はそれを克服できた」と、自身最多ストローク差(4打差)を逆転しての勝利を喜んだのだが、傍らには強力キャディの姿があった。
じつはトーマスのエースキャディ、ジミー・ジョンソンが7月16日からのメモリアルの週に体調を崩し、最終日の途中からトーマスのコーチ役の父・マイクさんがバッグを担いだ。ジョンソンの体調が回復する見通しが立たない緊急事態にトーマスがキャディを依頼したのが「ボーンズ」ことジム・マッケイだった。
ボーンズはフィル・ミケルソンと25年間コンビを組み、メジャー5勝を含むツアー通算42勝を挙げた名キャディ。3年前にミケルソンの元を離れてからはテレビ中継のラウンドレポートをしたり、イギリスのマシュー・フィッツパトリックのバッグを担いだりしていたが、トーマスのSOSに応じ登板。すると「いいキャディは選手をやる気にさせる。勝てたのは彼のおかげ」と勝者にいわしめた。
しかし新コンビ、最終日にボーンズの元雇い主フィル・ミケルソンと同組で回ることになるとは想像もしていなかった。仮に望んだとしてもそれが現実になる確率は低い。だが事実は小説より奇なり。ミケルソンとボーンズがコンビを解消以来初めての同組対決と相成った。
もちろんボーンズがプレーするわけではないから〝対決〟とはいえない。しかしながら、結果はミケルソンもトーマスに3打差の2位タイと健闘。かつての黄金コンビはもう相棒ではない。見ているファンからすると、ボーンズの隣にレフティではなくトーマスがいる光景に一抹の寂しさが……。
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