WGCの裏で行われたPGAツアー、バラクーダ選手権で優勝したのは、なんとなく将来大金を稼ぎそうな名前、リッチー・ワレンスキーだ。
ワレンスキーはアメリカ生まれのアメリカ育ち。名門ジョージア工科大学出身の28歳は、3年前PGAツアーに昇格するとその年(17年)のバラクーダ選手権でプレーオフに進出。惜しくも敗れたものの、2位に入り注目された。その後は浮き沈みはあるものの爆発力には定評あり。
ツアーが再開してからは予選落ちなしで3Mオープンでは優勝争い。翌週のバラクーダ選手権はツアーで唯一スコアをポイントに換算し勝敗を決めるステーブルフォード方式を採用しており、攻めのゴルフが身上の彼にはぴったり。
「ここ数カ月ゴルフの調子がすごく良かった。結果を出せたことがなにより大きい。自信になる」
これで世界ランクは前週の210位から127位へ。全米プロ、全米オープンの出場権も手にし、ポイントランクも34位に浮上した。
ゴルフ場の隣で育ち、父マイケルさんはPGAのクラブプロで、弟のミッキーさんもカレッジゴルフに勤しんだゴルフ一家。しかし、ゴルフ一筋というわけではなく子どもの頃から野球とサッカーに打ち込み、いまも趣味はハンティング、釣り、バイクと守備範囲が広い。しかも学業優秀。
「プロゴルファーじゃなかったら投資家になっていた」と本人。
ちなみに、15年にはゴルフチャンネルのリアリティ番組「ビッグブレイク・ザ・パームビーチ」に出演した経験もある。
ジョージア工科大学の学生はオーガスタナショナルでプレーするチャンスがあるのだが、ワレンスキーのお守りはオーガスタの鉛筆。スコアを書き込む“アレ"をいつも大事にゴルフバッグに忍ばせているのだ。
今後、賞金をじゃんじゃん稼いでリッチーならぬリッチャーになるのかも……。
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